私がマンションを購入することになり、金消契約(※住宅ローンの正式な契約)を結んだのは12月上旬のことでした。
リフォームの着工は、金消契約が済んでからでないと工事には取り掛かれないとのこと。少しでも早く工事に入れるように、契約が終わったタイミングですぐに材料の発注をお願いしたのですが…

この記事では、私が契約から引っ越しまでのスケジュール失敗談と、どうやったら予定をスムーズに進められるかを解説していきます。
一つ目の誤算、リフォーム期間の延長!

年末年始は職人も忙しいのと正月休みも入るので、工事終了予定は1月末になりますね。
当初2週間の予定だった工期が、最終的には1月末までかかることになってしまったのです。
リフォーム期間中はが現在住んでる賃貸マンションと購入先のマンションの経費が重複して発生することになります。
契約が決まったのが12月上旬だったにもかかわらず、引っ越しは2月上旬になってしまいました。
ローン返済と家賃支払いが3か月重複してしまったのです(泣)
2つ目の誤算、ローン減税の控除額減少!
リフォームの工期が1月まで掛かって、入居が2月でした。
住宅ローン減税の対象は「いつ入居したか」で決まりまるので、12月中に入居できなければ、減税のスタートが翌年にズレてしまうんです。
住宅ローン減税とは――
マイホームを新築・購入・増改築などで住宅ローンを利用した場合に、年末時点のローン残高の0.7%を所得税(一部は翌年の住民税)から新築なら最大13年間、中古住宅は基本10年間控除できる制度で、控除が始まるのは、「その年の12月31日時点で入居していること」が条件。
12月中に入居できないということは、ローン残高が最も多い初年度分がカットされたということです。
そうです。所得税控除の1年分を損したということです(泣)
このような経験を通して、これからマイホームを購入しようと考えている方に、損しないためのヒントをお伝えします。
契約から引き渡しまでのスケジュールから入居日を逆算しよう!

購入を決めてから実際に住み始めるまでには、いくつかのステップがあり、思っている以上に時間がかかります。
特に、退去日や仕事の都合で「いつまでに引っ越したい」という希望がある人は、そのゴールに向かってスケジュールを逆算しておくことがとても大切です。
契約から入居までのスケジュール
- 物件を見つける
- 購入申し込みをする(買付証明書)
- 住宅ローンの「事前審査」
- 売買契約を結ぶ
- 住宅ローンの「本審査」
- ローン契約(正式な借入契約)
- 残金決済・引き渡し
- リフォーム工事(※必要な場合)
- 入居
ここで覚えておいてほしいポイントは、4.売買契約を結ぶと5.住宅ローンの「本審査」の順番です。
なぜ「売買契約のあと」に住宅ローンの本審査をするの?
「契約前にローンを確定させておいた方が安心じゃないの?」と思いますよね。私もそう思いました。
住宅ローンの本審査には売買契約書や重要事項説明書など、正式な書類の提出が必要です。つまり、契約を結ばないと本審査に進めないというわけです。
なので、売買契約の前に受ける「事前審査(仮審査)」を申し込んで、住宅ローンを組めるかどうかの目安を先に確認します。ここでOKが出ていれば、契約に進む判断がしやすくなります。
多くの売買契約には「ローン特約」がついているので、万が一本審査で否認された場合には契約を白紙に戻せるようになっています(※ただし内容は要確認)。
年末年始のリフォームは予想以上に大変だった!
いい物件に出会うことはタイミングと縁だと思っています。売主さんの要望もあるので、なかなか契約日を決めることは難しいのですが、年末年始に掛かる場合に備えて覚えておいてください。
工期2週間のはずが1か月半…?!
契約前の11月上旬に職人さんとのリフォームの打ち合わせ。
リフォーム個所は、内装(カーペット・壁紙の張替え)と水回り(キッチン・トイレ・ユニットバス・洗面台)の入れ替とお伝えしたところ「だいたい2週間くらいで終わりますよ」とのことでした。
「12月上旬に契約できれば、年内には新居に移れるかな♪」そんなふうに軽く考えていました。
ところが契約の段取りが決まった11月下旬、工事日程の詳細打ち合わせをした時の事…

年末の駆け込み工事が増えて職人が足りないので、年内に終わらせるのは難しいですね…
皆さん考えることは同じ。「年越しはきれいな新居で迎えたい」ということです。
毎年11月頃から工事が増えることが多いようで、私はちょっと出遅れたようでした。
仕事納めも12/26頃なので、年内の稼働日は1週間程度しか取れないとの事…
無事契約も決まり住宅ローンの手続きも出来たので、工事着工に進んでもらいました。
このまま1月下旬には引っ越しできると思っていたのですが…
リフォーム完了後の写真撮影をもって、リフォーム費用の融資が実行されるという流れだったため、
銀行との面談日をもう1日、別途設定する必要があったんです。
結局工事が完了したのが1/25。銀行との面接日が1/30…最終的に引っ越しは2月にずれ込むことになってしまいました。
職人さんのスケジュール、年末年始は要注意!
住宅に関わる職人さんたちは、基本的に年末年始は長めのお休みを取ることが多いそう。
加えて、12月は引っ越しやリフォームの「駆け込み需要」が重なるため、スケジュールがパンパンになりがちです。
また、資材のメーカーや配送業者も、年末年始は営業日が少なくなるので、思わぬ遅れが出やすいんです。
もし年内入居を目指すなら、「リフォームは11月中に終わらせる」くらいの余裕を見ておくと安心です。
賃貸マンションと新居の住居費問題発生…

新居にまだ住めていないのに、住宅ローンの支払いはすでにスタート。
一方で、今住んでいる賃貸マンションの家賃も当然かかります。
つまり、“まだ住んでいない家のローン”と“今の家の家賃”の二重支払いが発生することに…。
入居が2月まで延びたことで増えた出費はーーー
(賃貸マンションの家賃+新居マンションの共益費・管理費+リフォーム中の新居の光熱費)×2か月
リフォーム年末年始のスケジュール調整が上手くいかなかったことで、約20万円の出費が増えてしまいました(泣)
年内入居と年明け入居、どれくらい控除額が変わる?

スケジュールを立てるうえで、見落としがちなのが「入居するタイミングによって、税制優遇を受けられる初年が変わる」ということ。
たとえば、引き渡しが12月31日か、1月1日か。そのたった1日の違いで、住宅ローン控除を受けられる年が丸1年ズレてしまうことがあるんです。
年末ギリギリの引き渡しになりそうな場合は、こうした影響も踏まえて判断するのがポイントです。
減税が受けられる年が1年ズレる…その金額は?
たとえば、控除率は0.7%、金利0.65%の住宅ローンで2,000万円を借入。毎月72,000円ずつ返済していった場合――
・年内(12月)入居した場合の控除額(ローン残高2,000万円 × 0.7%):14万円
・翌年入居(1月)になった場合の控除額(1年間返済後の残高 × 0.7%):約134,847円
差額:約5,153円の控除減少
ほんの少しかもしれませんが、どうせなら税金より新居に必要なものを買う方にお金を回したいですよね。
まとめ:入居のタイミング次第で、時間もお金も大きく変わる
契約から引き渡しまでのスケジュール次第で、「住宅ローン控除の金額減少」や「予定外の出費」が発生します。
実際に私も、「もう少し早く動いていれば…」「段取りをちゃんと組んでいれば…」と痛感しました。
でも言いかえれば、「スケジュール感をつかみ、事前にしっかり準備しておくこと」で、
余計な出費やストレスを防ぐこともできるということです。
引っ越しやリフォーム、手続き関係は、どうしても時間も手間もかかります。
それでも、焦らず慌てず、きちんと計画を立てて進めていけば、きっと納得のいく新生活がスタートできるはずです。
“いつ・どう進めるか”をしっかり見極めて、後悔のない住まい選びをしていきましょう。
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